現代文學
1954年10月に創立した「株式会社 現代文学」は、韓国で最も長い歴史と伝統を持つ月刊文芸誌『現代文学』と共に文学を専門に刊行する出版社である。
また、韓国で最も悠久な歴史を持つ教科書会社の「株式会社ミレエン(旧、大韓教科書株式会社)」の子会社でもある。
月刊『現代文学』は、「現代」という概念を一時の時流や先端意識とは明確に分けて考えている。
そして、歴史上のある時間と空間を、主体性を持って理解、認識するという精神が創刊の基になっている。
また、その創刊の精神をもって、古典の正統な継承やその現代的な志向を探ってきた。
その結果、1955年1月に創刊した以来、70年近く一度も休むこともなく現在に至っている。
これは世界中で例のない、新しい歴史を作り出していることでありながら、韓国文学史の誇りであると自負している。コ・ウン(高銀)、
ファン・ドンギュ(黄東奎)、チョン・ヒョンジョン(鄭玄宗)、オ・ギュウォン(呉圭原)をはじめとする344人の詩人、
パク・ギョンリ(朴景利)、チェ・イルナム(崔一男)、イ・ムング(李文求)、チョ・ジョンレ(趙廷來)をはじめとする148人の小説家、
ユ・ジョンホ(柳宗鎬)、キム・ユンシク(金允植)をはじめとする79人の評論家、その他40人、合わせて611人の韓国文学界を代表する作家を輩出してきた。
これは韓国現代文学史、そのものだとも言えるだろう。
(株)現代文学は月刊『現代文学』の創刊と共に「現代文学賞」を立ち上げた。現代文学賞は、その時代で最も文学的な作品を選定し、
文学賞の最高の権威を確固としながら、作家の創作への熱意を励ましている。特に、
2008年に刊行した『現代文学賞の受賞作品集』(全4巻)はの韓国文学界を代表する綺羅星のごとく並ぶ歴代の現代文学賞の受賞者等とその文学を再照明するきっかけとなった。
また、会社の歴史に比べるとそれほど長くはないが、(株)現代文学は読者からの厚い信頼を基づいて、
海外文学の紹介でも注目に値する成果を収めている。1983年以来、ミシェル・トゥルニエ(Michel Tournier)、
ロジェ・グルニエ(Roger Grenier)、シャンサ(Shan Sa)、ダイ・シージエ(Dai Sijie)などのフランス現代文学から出発し、
ますます視線を遠ざけ、カーレド・ホッセイニ(Khaled Hosseini)、東野圭吾、村上春樹などのベストセラー作家だけでなく、
フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)、ストルガツキー兄弟(Strugatsky brothers)、レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)、
ダフニ・デュ・モーリエ(Daphne du Maurier)などの大衆文学の作家の作品選集を長い目で出版している。それで、長編小説を中心にする読書慣習から脱し、
短編小説に集中することで、世界文学を見つめる新しい観点を提示するシリーズである「世界文学短編選」を発行している。
(株)現代文学は文学による世界への洞察という悠久ながらも燦然と輝く伝統を継承しながら、
急変する環境の中で新しい世代の感性と合う作品を発掘し、様々な読者と交流するために今日も愚公移山の心で本を作っていきます。
またデジタル文化の流れの中でも、韓国文学の新しい発展のためにさらに飛躍し、文学を通じて大切な価値を求める読者から愛されている。